NieR Replicant ver.1.22474487139...
ずっとニーアオートマタが気にはなっていたんだけど、どうせやるなら前作からやりたいなあという気持ちがあって、でも前作は PS3 / Xbox360 なので今更なあ… という感じでずっと見送っていたところに、リメイクが出てきた。
今やらずにいつやるのかということで、即購入してプレイした。
以下、だらだらと書いていきます。めちゃネタバレ全開なので注意
考察はありません。感想。
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ダウンロード、インストール、即プレイ開始。
名前を入力する必要があるようだ。デフォ名の設定もないようなのでとりあえず「くじら」。
何らかの出来事で既に滅んだ現代風の建物にふたり、幸薄そうな少女と兄(プレイヤー)。
兄は妹に、「その本には触るなよ」と言い残してその場を発ち、すぐに謎の敵と戦うためにその「本」の力を借りる。即落ち2コマかよ。
本から禍々しい手が出たりする。ははーん、主人公はこの力を使いすぎて、意識を乗っ取られてバッドエンディング一直線になるコースだな?俺は詳しいんだ。
いやアカン。なんか怒涛の勢いで魔法覚えるしなんか使っとかんとあかん気がする。ヨナ、お兄ちゃんは力には勝てなかったよ…
敵を倒すと、場面は1XXX年後(覚えてない)に飛ぶ。いやそんなまさか。スケール感すごいなおい。
別人のようにも見えるけど、舞台はまた妹のヨナと兄の「くじら」で進行する。名前そのまま使うんかい。「くじら」の妹が「ヨナ」な訳無いだろうが。
舞台は現代風ではなく、ファンタジー風。なるほどね、過去には文明が栄えていた的なね。
内容はよくあるアクションRPGのようだ。おつかい系が少し面倒かな。最近の何でもかんでもナビゲートしてくれる親切なゲームに慣れすぎたせいかも。
何にせよ、どんなに牧歌的な村で始まって平和そうに見える物語でも、なんかドラッグオンドラグーンと繋がっているらしいとか、救いがないとか聞くので、油断はできない。というか既に設定が全体的に闇属性。
最後に心をへし折られて立ち直れなくなるなんてことがないように、予防線を張っておかなければならない。常に最悪を想定してプレイすれば、ダメージは少ないはずだ。
俺にとって最悪の展開はなんだろう。ヨナちゃんは助けられず、暗躍していた物語の黒幕がポポルさんデボルさんで、実はずっと騙されていたとかとかそういう感じかな。でもこんなに優しいお姉ちゃんが俺を騙しているはずは無いと思う。
序盤の物語は、村を中心にして進む。というかポポルさんを中心にして進む。頼れるお姉ちゃんだ。室内のカメラワークがとても独特でいい味を出しているんだけど、どうやってもポポルさんを近くから見られないのがとても残念。
世界はとても狭く感じる。ほぼ全てのマップが村を中心に配置されているので、遠くまで出かけて探索するという感覚は全く無い。
ただ、同じマップに複数回訪れることになるので、お使いクエストは気が向いたタイミングで、ちょうど目的地と合致しているときに達成すれば効率的でいい感じかな。
…そして5年が経った。何を言っているか理解らねーと思うが、俺も何が起きたのか理解らなかった。
仲間の痴女は石になり、妹は攫われ、すぐに助けるための冒険の旅が始まるわけでもなく、主人公は立派な大人になった。そして後回しにしていたクエストは容赦なく進行不可能リストに叩き込まれた。お前マジか。
後か不幸か、もうコンプリートは不可能なので、無理にクエスト埋めずにストーリー集中すればいいか、となった。(正直ここでモチベーションがかなり落ちた)
そんなこんなでポポルさんのアドバイスを基にゼルダの伝説のような鍵集めが始まり、集めきる頃には村とか人とかたくさん死んだ。その度に絶望のテーマみたいな歌が流れる。
世界の狭さも相まって、展開がとても追いつけそうにないくらい早くて、感情移入がままらないので、あまり傷心した感じはしない。クエストも埋まってねえし。ほーんお前も滅ぶのか、俺もすぐ行くからよって感じ。
展開の重さとは裏腹に、ところどころ笑わせにきているようなイベントがあるのだけど、笑っていいのかわからない。お湯をかけるのはどうなんですかエミールさん(かわいい)。
鍵を集め終わって魔王の城へ向かう。この雰囲気で魔王ってワードチョイスがすげえな。魔王の城でついにポポルさんデボルさんのアップが見られるようになった。やっほい!やっぱりかわいいお姉さんだった!でもお前を殺す(要約)って言われた。俺はもうダメだ
倒した。全部倒したら終わった。ああ…終わったのか…
そしてBエンディングの案内。なるほどね、確かに物足りない。というかまだプレイ時間20時間くらいだし。
とりあえず言われるままにプレイするけど、大人になってからの話をもう一度やるらしい。とはいえ達成済みのクエストは達成済みのまま。子供時代の未消化クエスト達成の機会は与えられず。うーん…
でもこの調子だと、子供をもう一回やり直すなんてこともあるかもしれないな。ということで大人時代で受けられるクエストを埋めつつ進めていく。2周目なので素材も割とある。
ちょいちょいサウンドノベルが始まるの、斬新すぎてすごい。かまいたちの夜やりたい。
どうも、Bエンディングはマモノの言葉が見える状態で進むようになり、悪者なんていなかった、むしろ主人公が悪役に見えちゃうぜという方向でダメージを与えてくるらしい。
でも主人公はそんなことお構いなしに2周目のレベルの暴力で敵を瞬殺していく。このゲーム、戦闘難易度がかなり低めなので、ハードでやっても良かったかもしれない。
2周目のエンディング。この頃には流石にキャラにも大分感情移入が進んでいて、目が離せなくなってきた。シナリオは変わらないけど、別の視点が介入してくるので、良心がすごく痛む。
そしてCエンディングへの案内。武器を全部集めろ。
2周目で結構クエストこなしたおかげで、お金はそれなりにあったので、とりあえず街を巡って放置してた武器を全部買い揃えた。
シナリオの進行はそれほど変化がないように見えるので、サクサク進めていく。大人時代のクエストは、見える範囲では全部消化したと思う。でも達成率はそれほど高くない。子供時代そんなにクエストあったんか…? まだ2転3転しそうだなこのゲーム。
ボスを倒したら、ヤバい選択肢がきた。
仲間を殺すか、自分の命を捨てて仲間を救うか。
お前そういうのプレイヤーに選ばせるゲームほんと性格悪いからなこんにゃろうっていいながら俺は死のうとした。
「ゲームデータがすべて削除されますがよろしいですか」
いいわけ無いだろうがふざけんなよ。俺はセーブデータのためなら仲間を殺すぞ。
Dエンディングへの案内。もう一つの選択肢で最後のエンディングに進みます。
えっ何?データ消せってこと?いや流石にそれは… でもCエンディング済んでれば消さなくて済むとかそういう話? まいっか、クエスト全達成できてないし、むしろあのミスは正解だったとも言える。
とりあえず進む。シナリオに大きな変化はなし。
「ゲームデータがすべて削除されますがよろしいですか」
はい
「すべて削除されるのでやり直すことはできませんが本当によろしいですか」
は…い…
というようなことを何度か繰り返す。手は震えるし迷いがうまれてくる。もうやめろいいから早く殺してくれ。俺は初代PSのメモリーカードを未だに持ち続けているんだぞ。
今まで消えたセーブデータは、友人に目の前で間違えて上書きされた天外魔境ZEROと、星のカービィスーパーデラックスだけなんだ。この選択にどれくらいの勇気を振り絞ったと思っているんだ。
マジで消えた。
しかも消える様子をゆっくり見せつけてくる。俺が悪かったよ。お前がナンバーワンだ。いや星のカービィスーパーデラックスZEROだ。
シナリオの表現のためにこういう演出をゲームに取り込む姿勢、あまりにもすごい。RPGはクリア後に最強のセーブデータを作るまでプレイするという老後の楽しみみたいなのをすっぱり切り捨てている。
でも、潔くゲームを終えられるので、良いシステムかもな。どうせ何年もあとにやり返すときは最初からやるわけだし。
やりこむよりも、その時間で色んな作品に触れたほうがいいかもなって最近思い始めてきた。
タイトル画面に戻る。システムデータが保存されました。ん?
なにかのフラグが立った気がする。ニューゲーム。
「くじら」
「その名前は何故か使用できません」
うわーーーーそういうことする????ここに来て興奮が最高潮に達してしまった。
なるほどなあ、名前を自分で入力させたのはそういうことね。やるじゃん。天才。
しかもこれでやり直して子供時代のクエストコンプすればいいんじゃない?
進めていくと、物語は急展開し、痴女が主人公のルートに入った。熱い。武器の攻撃力999ってやけくそやな。
でもまだ子供時代のクエストコンプしてない、ちょっとまってくれ頼む。急すぎる。
ここに来て王道の展開「なにか大事なことを忘れている気がするんだ」からの、大事な人を取り戻す戦いが始まった。
もうなんか全然これまでと雰囲気が違う。間違いなくクライマックスだ。
倒した。最後も選択肢だ。助けるか、助けないか。
「Dエンディング直前のセーブデータが復元されます」
なるほどね。納得した。つまり、俺はもうクエストをコンプリートできないってことか。
でも、これでいいんだ… 大事な人を取り戻したから…
いいのか?なんかループしてしまったので、着地点が微妙にわからない。
どこが終着点なんだろうか。
いや、記憶を取り戻したから演出としてセーブデータを復元しただけ(おまけ)であって、物語がループしたわけではないのか。
考察とかは得意ではないので物語を受け取ったまんま、多分殆ど根幹を理解してないとは思うんだけど、シナリオ面では十分満足の内容だった。ポポルさんデボルさんの酔っ払った姿が見たかったな…
繰り返しプレイで愛着を生ませるのとか、設計者の手のひらの上で踊らされていたかのような進行をしてしまったと思う。
システム面では、最初不満に思っていた世界の狭さとか、もし少しでも広かったら周回は面倒だっただろうなと思うので、おそらく意図通りだったんだなと言うことがわかり、大分腑に落ちてきた。
ただ、クリアするまでに何度も同じ道を辿るっていうシステムの都合上、本当の意味での2周目(最初から)でEエンディングまで進めるのはとても億劫なので、子供時代のクエスト未達が本当に心残り。それさえ出来ていれば引き続きプレイしてトロフィー埋めとかやる気にもなったんだけど。
大人時代でもあったように、この先に進むと戻れません みたいな注意書きはほしかったかなぁ。あるいは、BかCエンディング用の周回を始めるときに、子供からやり直す選択肢があっても良かったように思う。
まあ、何にせよ、いいゲームだった。
次はオートマタをやろうと思う。